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第32回(一社)静岡県建設業協会建設もの創り大賞 受賞作品講評

第32回(一社)静岡県建設業協会建設もの創り大賞

●第32回 (一社)静岡県建設業協会建設もの創り大賞(土木部門)講評

土木部門審査委員長  村松  篤
審査委員会(土木部門)
国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所 所長前川 利聡
国土交通省中部地方整備局静岡河川事務所 所長犬飼 一博
一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合
研究所 所長
見波  潔
一般社団法人静岡県施工管理技士会 会長山田 壽久
一般社団法人静岡県建設業協会 協議員望月 克政
静岡県交通基盤部 理事村松  篤

一般の方々にも表彰内容が伝わりやすいように今年度、名称を変更した「静岡県建設業協会建設もの創り大賞」は、協会会員の技術力向上の基礎を築き、意識の高揚、自己研さんを図るために、昭和59年に創設され、これまでにも数多くの工事を表賞してきました。

今回は22件の応募があり、安全対策やドローン、3D-CADの活用など、高い技術力を発揮し、厳しい条件下で質の高い工事を完成させたものが多く見られました。

地区協会から選任された1次審査員の審査結果と現場担当者の発表を踏まえた審査委員会による厳正な審査の結果、最優秀賞、優秀賞、優良賞のほか、特別賞として安全管理について特に秀でていた作品を加えた計7件を選考しました。

品質確保への努力や適切な工法選択、地域住民との調整など、応募された技術者の技術力はもちろん、関係した皆様の努力に対して、改めて敬意を表しますとともに、引き続き、土木技術の向上のため、皆様方の益々のご活躍を期待しております。

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最優秀賞
平成25年度1号静清藁科川橋拡幅床版工事

最優秀賞:株式会社山田組の「平成25年度 1号静清藁科川橋拡幅床板工事」は、既に供用している既設の床版を拡幅する工事であり、床版施工に伴い、桁のキャンパーも変動する中、既設桁への影響にも配慮しながら、良い品質が確保されるように、きめ細やかな施工方法・手順の検討を重ねるとともに、型枠への配筋など様々な工夫を実施した。また、厳しい施工条件に対し、関係者と緊密な連携を図り、高い技術力を持って健全な床版工事を施工するとともに、より良い品質を徹底して追求した。

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特別賞
平成26年度駿河海岸焼津工区養浜工事

特別賞:株式会社橋本組の「平成26年度 駿河海岸焼津工区養浜工事」は、交通災害防止システムの導入など安全に対する取組を工夫するとともに、定期的な監視活動を実施し、不適切と判断した場合には運転手を業務につかせない運転管理、大型ダンプカーの運転手に対しての教育など、徹底した安全管理を行い工事を無事故で完成した。また、ドローンの活用やテトラポッドの品質向上に向けた検証をはじめ、現場での問題点を実務を通して研究に繋げるとともに、安全管理について社内で発表するなど現場管理の推進に努力している。

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優秀賞
平成26年度天城北道路狩野川横断高架橋下部工事

優秀賞:小野建設株式会社の「平成26年度 天城北道路狩野川横断高架橋下部工事」は、地元の各種要望を取り入れるとともに、「回覧板」「地元広報誌」「ラジオ」「道路掲示板」「路上看板」等により工事情報の周知に努め、様々な工夫により交通規制期間の短縮を図り、道路利用者への影響を最小限にした。特に、地元を含め関係者に対して、3D-CADを活用して交通規制計画を視覚的に見せる工夫をするなどして、工事の必要性についての理解を深めて協議を円滑に進め、現道切り替え等から生ずる問題点を解決する様々な工夫を行うことにより、無事故で円滑に工事を完成した。

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平成25年度沼津河川国道管内道路建設工事

優秀賞:山本建設株式会社の「平成25年度 沼津河川国道管内道路建設工事」は、工区が離れて6工区あり、その工種も多岐にわたる中で、関係機関や地元と緊密な調整を実施するとともに、頻繁に工事調整を行うことにより、予定どおり無事故で工事を完成した。また、LANDECOの活用により測量ミスや測量計算におけるリスクを軽減し、安全管理に充てる時間を増やしたり補強土壁の材料に色分け行い使用・運搬のミスをなくすなど、安全・品質管理において様々な工夫を図った。

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平成25年度1号掛川維持管内舗装修繕工事

優秀賞:株式会社鈴恭組の「平成25年度 1号掛川維持管内舗装修繕工事」は、既設舗装の状況について、現場踏査を踏まえ、抜き取りコア調査やFWD調査といった詳細な調査により、既設舗装の状況を適切に評価し、様々な施工条件を踏まえて補修方法を検討して発注者に提案し、最適な方法を決定するなど、高い技術力を発揮した。また、本工事は夜間集中工事で施工しているが、7社が参加する夜間集中工事の幹事役として関係者とも緊密に調整し、トラブルもなく、より良い舗装修繕を実施した。

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優良賞
平成25年度市道0110-1号線黒瀬橋耐震補強

優良賞:株式会社グロージオの「平成25年度 市道0110-1号線黒瀬橋耐震補強工事」は、当初設計では施工が難しい工法について、地質状況や現場の状況を精査し、的確に工法変更を提案した。また、不特定多数の人々が利用できる仮設トイレの設置や人通りの多い市街地のため歩行者への安全に配慮するなど、周辺とのコミュニケーションを図り、円滑に工事を進めた。特に、意見箱を設置し、要望に応えられる事項はすぐに実施するとともに、応えられない事項についても理由を貼り出すことで地域の理解を深め、無事故で工事を完成した。

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平成25年度佐久間道路川合地区道路建設工事

優良賞:株式会社林工組の「平成25年度 佐久間道路川合地区道路建設工事」は、崩落性地山への対応など、当初設計から大幅な工事内容の変更があり、しかも民家に近接し、狭隘で大きな高低差のある施工ヤードでの作業等、制約の多い工事で、深礎杭の陸組、橋脚柱部のステンレスホーム型枠採用による一括打設などの様々な技術的検討を行った。また、日々の現場での打合せの実施、クレーンの配置や作業間の調整など様々な工夫をし、工期短縮を図り、無事故で工事を完成した。

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●第32回(一社)静岡県建設業協会建設もの創り大賞(建築部門)講評

建築部部門審査委員長  立道 幸男
審査委員会委員
国土交通省中部地方整備局静岡営繕事務所 所長下野 成敏
静岡県くらし・環境部建築住宅局    局長柳  敏幸
(一社)静岡県建設業協会        理事河津 市元
(一社)静岡県建設業協会        協議員渡邉 雄二
(一社)静岡県建設業協会        協議員豊田 和壽
(一社)静岡県建築士事務所協会    相談役立道 幸男

第32回(一社)静岡県建設業協会建設もの創り大賞(建築部門)の応募は16件あり、一次審査は一次審査委員が応募書類を基に実施、本審査は一次審査結果を参考にして意見交換を行い慎重に審査を行った結果、現地審査対象作品を6件選出、後日2日間に渡って現地審査を実施しました。

最終審査は現地審査による各委員のコメントや採点を基に議論した結果、最優秀賞1点、優秀賞3点、優良賞2点を選定致しました。

尚、最終審査では審査委員の意見調整に苦慮、賞の選定にあたって苦労する一幕がありました、これも応募者が「建設もの創り大賞」を通して社会貢献や技術力の向上に努める事は勿論、主催者の趣旨をよく理解され、業界発展を願う表われであると感じました。

審査に当っては発注機関や規模等にとらわれないで、主催者から示された施工方法、難易度、工夫などの「審査基準」に従い、審査並びに採点を行う事に努め評価を致しました。

また、現地審査は現場担当者とのヒアリングと、関係機関や会員企業の技術者の研修の場を兼ねている事から、今回は国土交通省中部地方整備局静岡営繕事務所及び(株)林工組の技術職員の皆様が現場見学をされ、関係者各々が有益を感じる審査状況となりました。

いずれの作品も出来映えが良く、企業努力と現場担当者の熱意と意気込みを感じる作品であり、技術力の向上に寄与していると思われます、今後は保守管理に努め、地域に根差した施設として親しまれる事を願う次第です。

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最優秀賞
平成24年度消消第11号消防本部・(仮称)石田消防署庁舎建築工事

最優秀賞:木内・静鉄・佐藤 特定建設工事共同企業体施工の「石田消防署庁舎建築工事」は静岡市駿河区の主要道路沿いに建つ消防庁舎で、東海地震等の災害にも対応出来る施設として計画された静岡市の防災拠点である。

免震構造や耐震天井等比較的難易度の高い施工条件の中、躯体の一部をPC化して打放しの精度を上げる工夫、マスコンの温度管理・ひび割れ防止・吉田工法の提案等品質管理に工夫が覗え、仮囲に小学生の作品展示、通学路の誘導、道路清掃、特別支援学校生の見学等の近隣とのかかわりや地域貢献が成され、安全管理・施工計画・工程管理・品質管理に努め精度の高い施設を完成させた事が評価された。

また、施工状況も良く各所の収まりにも配慮が覗え、施設全体の出来映えも良く完成させている。

「けんせつ小町」を謳い文句に女性担当者に配慮した作業所と管理体制づくりは、業界の模範にもなり、女性が働きやすい作業環境造りと、女性による施工管理の推進に努め先駆者的役割を果たしている事も評価に値した。

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優秀賞
富士山静岡空港格納庫新築工事

優秀賞:鈴与建設(株)施工の「富士山静岡空港格納庫新築工事」は空港敷地に隣接して建つ施設である、厳しい空港セキュリティ計画を重視した施工方法・安全対策に工夫が覗え、工種毎に空港側と調整を計るリスクを抱え施工計画の検討、空港の安全を第一に考えた作業環境造りや、敷地上空を含めた制限敷地内での特異な施工は難易度の高さが覗える。

長スパンの鉄骨と膜屋根の施工・土間コンの施工・大扉の吊り込み等いずれも施工精度の確保が要求され、単純な施設とはいえ厳しい作業環境の中で施工管理や空港周辺を含めた安全管理が充分に成されている事が評価された。

また、コスト縮減・工期短縮の中で技術提案や発注者からの変更提案を積極的に取り入れ、工期内に出来映えよく完成させた事が評価された。

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平成25年度静岡県立大学新看護学部棟施設整備事業(建築)工事
(撮影:(株)エスエス名古屋)

優秀賞:平井工業(株)施工の「静岡県立大学新看護学部棟施設整備事業(建築)工事」はキャンパス内の狭小敷地に建つ施設である、既存施設を学生が使用する中での施工計画・安全管理・作業環境造りに苦慮した様子が覗える、品質管理に於いては外壁タイルのモックアップの作成、カーテンウォール・ルーバー・テラスの設置等の施工計画に前向きに対処し、各工種のデッドラインを管理した中で・デザイン性と施工難度の高い設計意図を良く理解して、数々の工夫や品質管理・施工計画と工法により施設全体が出来映え良く完成している事が評価された。

また、短工期の中での工程管理・周辺道路の美化や安全意識の向上等近隣とのかかわりや安全対策が成され、若手社員の現場研修会等も評価された。

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静岡大学(城北)付属図書館等新営その他工事

優秀賞:石川建設(株)施工の「静岡大学(城北)附属図書館等新営その他工事」はキャンパス内に用途の違う2棟の施設を同時に施工、しかも工事監理者が別で あり短工期の中で動線計画・仮設計画・工程計画に苦慮した様子や、学生をはじめ4,500人を超える第3者の安全確保等の全体計画・安全対策に工夫が覗える。

前面道路の渋滞対策・ながらスマホ対策・防潮堤への残土搬出・県産材使用等々作業環境造り・近隣とのかかわり・地域貢献が成されている。

職人不足の対応や、適切な変更提案をして工期短縮・コスト縮減を計り、文部科学省管轄の工事で当年度最高点の評価を得た事も見事であり、全体的に出来映えも良く完成している事が評価された。

また、現場運営に於いて特に発注者の理解と追随する関係者とのコミュニケーションに成果があると現地審査の中で強く感じ、好印象を受けた事も評価された。

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優良賞
平成25年度[第25-H4203-01号]県営住宅光ヶ丘団地B棟公営住宅整備事業(建築)工事

優良賞:小野建設(株)施工の「県営住宅光ケ丘団地B棟公営住宅整備事業(建築)工事」は団地の中央に建つ共同住宅である、周辺住民とのコミュニケーションを計り、留学生や中・高・大学生のインターンシップを積極的に受け入れ、近隣説明会や地区清掃等に参加し近隣対策や地域貢献を優先して、施工に対する理解を近隣に求めた事はタイムリーであり、施工計画・安全計画・工程計画・作業環境造りに良い影響を与えたと思われる。

分離発注された事もあり関連業者との調整とまとめ役を兼務する中で、施工体制の確立や工期短縮・経費節減の工夫が見られ、静岡県くらし・環境部優良工事等の表彰を受けると共に施工精度や出来映えも良く完成した事が評価された。

また、2棟同時施工のため放送設備やライブカメラの設置・安全施工サイクル活動の実施等安全管理・施工管理に工夫が覗えた。

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フフジ虎ノ門整形外科病院新棟建設工事

優良賞:臼幸産業(株)施工の「フジ虎ノ門整形外科病院新棟建設工事」は、国道沿いの田園地帯に建つ病院施設である、規模の大きい施設であり、仮設計画・施工計画・工程計画・コスト縮減・作業環境造りの中で数多くの工夫を凝らし、発注者からの要望にも応え適切な変更提案が成され、職人不足の対策や工期短縮に繋げている。

地下調整池の施工法・跳ね出しスラブやスラブコンの精度・鉄骨の建方・モックアップルームの作成等の品質管理・施工計画・作業環境造りが成されている事が評価された。

また、富士山麓の寒冷地で冬季を2度挟む厳しい工期の中、数々の工夫と工程管理が成された事は地元業者特有の実績とノウハウの蓄積によるものであり、一貫した施工体制や管理体制等も評価された。

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●審査風景