出会いのひろば

「建設業の魅力を熱く!!」

 静岡県建設産業担い手確保・育成対策支援コンソーシアム(一般社団法人静岡県建設業協会)は、建設業の魅力を広げていくことを目的に、一般財団法人建設業振興基金の協力を得、地域連携ネットワーク構築支援事業として「建設産業新人交流会」、「しずおか『けんせつ小町』女子会」、「若手技術者との交流会」を開催しました。

1.「建設産業新人交流会」

◎日時: 平成28年5月13日(金)15:00~17:30
◎場所: 静岡県建設業会館4階会議室
◎参加: 11社17名

 建設産業に原則、平成28年度入職若年者が同世代の仲間と交流し、職場に 戻った後も相談や意見のやり取りができるようなネットワークの構築が図られる 機会として、県内建設企業11社の新入社員17名が参加、仲間意識の醸成を図ると共に建設産業での活躍をめざして交流を深めました。

【参加者からの意見】

  • 分からないことが多く、年齢差もあり話しづらい。
  • 同年輩がいないため、気軽に相談できる仲間がいない。
  • 同性代が頑張っているので、自分も頑張ろうと思った。
  • 同じ仕事をしている仲間がいることが認識できた。
  • 有給休暇が欲しい。

などの意見が出されました。

2.「しずおか『けんせつ小町』女子会」

◎日時: 平成28年5月20日(金)13:30~16:00
◎場所: 静岡県建設業会館4階会議室
◎参加: 17社19名

 「女性がもっと活躍できる建設業界」を目指して、女性社員間のネットワーク構築を図ることを目的に、県内建設企業に在籍する女性社員19名が参加し開催しました。

  「女性が働きやすい環境について」

課題 上司の気遣いが、逆に働きづらい。
現場のオペレーター、ダンプトラックの運転手が女性を嫌う傾向がある。
解決策 仕事で評価してもらう。
女性のメリット(細かい気配り)を生かして仕事をしよう。

  「仕事で一番疲れること」

課題 人間関係(社内、発注者等)。
上司の下ネタ、男性社員からの疎外感、気を遣われている。
安全帯等道具が重い。
解決策 上司、同僚、女性もお互い意識改革が必要。
女性用の軽い安全帯等。

  「今後の女性の活躍に向けて」

課題 業界全体で休暇か取りづらい傾向がある。
子育て後の再出発の際、朝早く夜遅い現場には戻れない。
解決策 男性も育児に参加し、休暇を取りやすい環境にしていく。
子育てする母親に時短勤務の導入や家庭、行政のフォローが必要。

  「土木女性あるある」

課題 現場でのトイレ(簡易トイレは男性用のみ)。
夏用の作業服は透けてしまう。(下着のラインが出てしまう)。
年間を通してヘルメット、シャツ、日焼けしてしまう。

以上のような積極的な意見が交わされました。
参加した皆さんからは、

  • 建設業界で働く女性は皆仕事が楽しいと感じている。
  • 仕事の正解は1つではなく、現場によっていろいろな作業がある。
  • 構造物が完成したときには達成感がある。
  • 普段思っていても口に出せないことを共感できてよかった。
  • 普段聞けないことを聞くことができて良かった。また、様々な環境の方の話を聞くことができ、良い経験になった。
  • 色々な人の意見を聴くとことができ、仕事のやり方・考え方が興味深かった。
  • これまで以上に頑張ろうと気持ちと悩みなどが共感できてよかった。
  • 前向き、同世代の意見が励みになった。
  • 次回は、課題解決に向け具体的な動きに繋がる話し合いや、提案を期待する。

など、多くの前向きな意見が聞かれました。

3.「若手技術者との交流会」

◎日時: 平成28年6月11日(土)13:00~15:00
◎場所: 静岡県建設業会館4階会議室
◎参加: 23名

 次代を担う高校生に、若手技術者から建設産業の魅力を伝え、建設産業への興味を持ってもらうと共に理解を深め、建設産業への入職の一助となることを目的に開催、県内の高校生23名が参加しました。

質 問 回 答
建築現場において資格は必要か
在学中に取得できる資格や取得しておいた方が良い資格は
測量士補:若手にも任せてもらえる。
車両系の資格、2級土木施工管理技士(学科のみ)
*実務経験の必要な資格もあり
現場監督で大切に(注意)していることは 事故防止のため、現場の整理整頓に最も注意している
ドアや手すりは自分で直接触れて確認
就職して苦労したことは 現場での職人への指示
工程管理や作業員との交渉
覚えなければならないことが多い
高卒、大卒どちらが有利 大きな差はない
現場では経験が一番なので、一緒
大学で初めて建築の内容を理解した
生コンをはじめ材料のことを勉強していることがわかった
心がけていることは 早寝、早起き
挨拶は当然
健康管理(自分の代わりを任せられるか)
自分の時間を確保できるか 休日もあり自分の時間はある
スケジュール管理ができるようになり充実した時間を過ごすことができるようになった
友人と休みが一緒なので問題ない
仕事に就いて自分が変わったか 現場周辺に注意を払うようになった
周りに気を配るようになった
女性として苦労していることは なめられていると感じる
トイレも男女兼用、体力づくりも重要
周りが可愛がってくれる、また女性ならではの気遣いが可能
率先して取り組んでいることは 指示されたことだけをこなすのではだめ、自分で考え仕事をする
完成するまでは自分から提案できる
熊本地震、建物の崩壊をどう思う 防災・減災対策の必要性、免震の研究
図面どおり完成させる、誤差の無いものを造る
高校生の建設産業のイメージは 重機での作業は大変そう
3k、給与が低い
炎天下での作業大変そう
長時間労働、安月給
1ミリ単位大変
上下関係が大変、体力勝負
コミニュケーション能力が大切

 土木・建築の現場を監督する男女の若手技術者3名が、参加した生徒からのさまざまな質問に答えました。
 参加した生徒からは、

  • 普段、学校では聞くことができないことを年齢の近い技術者から聞くことができ、一層興味がわいた。
  • 実際に働く技術者に普段聞きにくい話を聞けて、参考になった。
  • 地図や歴史に残り、人々の喜ばれる仕事であるので、将来は建設産業に従事する気持ちはある。
  • 現場見学会があれば、参加したい。また、具体的な話を聞く機会があれば、参加 したい。
と、力強い意見が聞かれました。