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カジノは集客の起爆剤

インタビューする鈴木委員ら

平成13年、熱海市内の旅館経営者8人が立ち上げた熱海カジノ誘致会議の会長に就任して以来、ライフワークとしてカジノ誘致に携わる。同会は、全市的組織として14年に発展的に解消、「熱海・カジノ誘致協議会」として現在に至る。
 さらに昨年9月には秋田、お台場(東京)、珠洲(石川県)、常滑、堺、徳島、沖縄など誘致団体が加盟している全国カジノ誘致団体協議会の会長に就任した。
 誘致について「全国各地の温泉地は団体旅行の減少や海外旅行の低価格化、観光客のニーズの多様化などにより疲弊している。温泉、エステ、食、芸者場などと同様に集客の選択肢、オプションのひとつとしてカジノを誘致したい。カジノはそれだけの集客力があり、起爆剤になると確信している」と語る。

早稲田大学第一文学部からコーネル大学ホテル経営大学院に進学。ラスベガス、香港、マカオ、ドイツ、フランス、モナコ、韓国など海外のカジノを視察し、厳格な法規制・管理組織のもと合法化されている実態やカジノを核にした集客力、地元への波及効果などメリットの大きさを学んだ。
 とくにドイツのバーデンバーデンは先進モデルとして学ぶところが多いと語る。「昼間は温泉やエステでのんびりして、夜はドレスアップしてカジノに出掛ける。疲れた心身を非日常の空間の中で癒す。熱海のモデルとしてぜひ参考にしたい街」。

模擬カジノ
模擬カジノ

ギャンブルというアレルギーをどうクリアするかなど誘致に向けて解決しなければならない課題も多い。「海外では株式会社や国営が主流。ダーティーな部分を排除し、地域住民にどう受け入れてもらうかが最大のポイントだ。私自身の考えでは、厳格な法規制、管理のもとクリーン性を保つために公設民営で運営するのがベストだと考えている」。  将来的には「国民的、家族的なレジャーとして認知され、明るいイメージの新たな観光スポットとして、カジノを核に観光客の増加を図り、雇用の確保も期待できる」と、目標を掲げる。  昨年6月には熱海観光協会副会長に就任した。ホテルの経営に加え、複数の公職も抱えるためプライベートな時間はほとんど無い。唯一の息抜きは「9歳と4歳の娘の笑顔を見ること」と微笑んだ。

カジノ設置による経済効果

森田金清会長

熱海市出身
  昭和43年5月生まれ 38歳
  熱海聚楽ホテル代表取締役社長

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