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明治建築の面影伝える「沼津御用邸記念公園」

駿河湾の最奥部、沼津市島郷の海岸に面している沼津御用邸記念公園。 沼津御用邸は、明治26年(1893)、当時、皇太子であった大正天皇のご静養のために造営されて以来、昭和44年(1969)までの77年間にわたり、天皇皇后両陛下や皇族の方々のご利用の機会に恵まれてきました。
  特に歴代の天皇皇后両陛下、皇太后陛下のご利用日数は、のべ5000日以上にも及び、同時期の他の御用邸の中で、最もご利用の頻度が高かったようです。
  御用邸が廃止されて後、昭和45年(1970)からは記念公園として市民に公開されており、平成8年に西附属邸の改修、平成11年に東附属邸の改修を終え、現在に至っています。

沼津御用邸記念公園
沼津御用邸記念公園

本邸

本邸 本邸

明治26年(1893)に完成、29年(1896)に新御座所などを増築。しかし昭和20年(1945)の沼津大空襲で焼失。現在、本邸御殿跡には歴史民俗資料館があります。

東付属邸

東付属邸

明治36年(1903年)、本邸の東側に赤坂離宮東宮大夫官舎を移築、御学問所として造営。増築が少し行われた以外は、当時の姿のまま、今日に至っている。現在では市民の日本文化を学ぶ研修所として使われています。

西付属邸

西付属邸 西付属邸

明治38年(1905)、本邸の西隣にあった川村伯爵の別荘を買い上げ、皇孫殿下(昭和天皇)御用邸として設置。その後、数回増築が行われ、全体面積1270平方・の附属邸が完成しました。

昭和20年の沼津大空襲によって本邸が焼失した後は、この西附属邸が本邸の役目を果たすようになり、昭和天皇をはじめ、多くの皇族方に利用されました。

御殿の建物は、忠実に復元され、室内の家具・調度も修復されており、貴重な文化遺産となっています。

西庭

西附属邸の主庭。海をイメージした庭づくりをおこなっています。また、庭の垣根は沼津垣と呼ばれ、この地域の伝統的なものです。

また、庭の垣根は沼津垣と呼ばれ、この地域の伝統的なものです。

皇太子殿下御成婚記念梅園

皇太子殿下御成婚記念梅園

大正天皇のご静養地にちなみ、梅園としたもの。皇太子、同妃殿下のお印であるアズサノキとハマナスも植えられています。

学習院遊泳場

皇孫殿下などが在学中のころには、夏期にご利用されていました。

西付属邸

西付属邸
写真提供 沼津市・(財)沼津市振興公社
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沼津御用邸記念公園全体案内図
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