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わが街ウォッチング

ボートのまち天竜

昨年の市町村合併で浜松市になった北遠地区の基盤都市・旧天竜市は、天竜奥三河国定公園の玄関口として風光明媚で自然環境豊な景観を有し、北遠地区観光拠点の一翼を担っている。観光資源の柱となっているのが旧天竜市の中央を流れる天竜川で、そこに造られた船明ダムは、湛水面積1・87平方kmの巨大な湖でボート・カヌーなどが盛んで、全国高等学校のボートの聖地となっている。

天竜川ボート
聞き手 清水 充(天竜協会 (株)神田組) 天竜ボート場

「湖畔の家」−浜松市立天竜自然体験センター・湖畔の家 野尻護所長に聞く−

野尻護所長
野尻護所長

日本でも屈指のボート場を有し、ボートの甲子園といわれる全国高校選抜ボート大会など各種のボート大会が行われるボートの聖地、そのボート場に隣接し宿泊棟、食堂棟、体育館などを管理する湖畔の家。

・湖畔の家はどのようして誕生したのですか

平成3年の高校総体でボート会場に決定し、前年の平成2年に行われるプレ大会に間に合わせて建設されたものです。施設は、地域振興を目的に第3セクターによる運営を検討し、当時の天竜市が1/2、地元有志が1/2を出資して運営会社の(株)「杉の里」が設立されました。現在は、浜松市の指定管理者として引き続き、(株)杉の里で湖畔の家を運営しています。

・どのような方が利用しているのですか

団体の利用がほとんどです。地元の小中学校の林間学校などでの利用や各学校のクラブ活動での合宿、企業の研修などに利用されています。クラブ活動では、ボート以外にも剣道や空手などで利用されています。ボートの聖地と言うこともあり、スポーツ関連での利用が多いのですが、施設では天竜の自然を満喫し、そこで色々なことを体験していただくことに力を入れており、近隣にいる地元の陶芸家にも協力をいただき、木工・陶芸の体験なども行っております。

・ボートの聖地と言うことですが

はい、野球で言えば甲子園、ラグビーで言えば花園と言うようにそれぞれの競技で聖地と言われるところがありますが、ボート競技では、2000mの競漕ができる国際規格のボート場で、春の高校選抜大会など大きな大会を開催している天竜ボート場が、国からもボート競技の聖地としての認定を受けています。そのため平成26年まで高校選抜大会開催の権利を持っています。

・今後の運営はどのように取り組んでいくのですか

ボート体験の普及に努めていきます。教育施設でもありますので、自然体験教育の中にボートを取り入れるように市に要望し、ボート部のない学校にはボート部の設立を働きかけていきたい。旧天竜市で初のオリンピック選手となったアテネ五輪の内山佳保里さんという偉大な先輩がいるのですから、オリンピックを目指す選手を多く育てていきたいですね。

湖畔の家

宿泊棟

◎宿泊棟−定員100人規模
木造2階建て延べ891平方メートル
内部−1階・和室6室、ロビー、大浴場、中浴場、ランドリー設備
内部−2階・和室6室


食堂棟

◎食堂棟−定員160人
規模−木造平屋433平方メートル


ボート場

◎ボート場−直線2000m、6コース、発艇台・線審台完備
艇庫−鉄骨造3階建て延べ1364平方メートル、第1会議室(70人収容)、第2会議室(30人収容)、舟艇120台収容可能


体育館

◎体育館−木造平屋(集成材)497平方メートル、バレーコート1面、バトミントンコート2面、卓球台4台、インディアカ2面

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★ 住所 浜松市月963-1

★TEL 0539-23-0319

★URL http://www.kohannoie.com/

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