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特別企画

湖西市市民経済部商工労政課総括兼商業観光係長 道の駅「潮見坂」駅長 青島一郎(あおしま・いちろう)氏にインタビュー。

潮見坂駅長 青島一郎氏

国道1号潮見バイパス沿いに開駅した道の駅「潮見坂」。ドライバー等の休憩施設として太平洋の眺望を堪能していただくとともに、湖西市及び静岡県の玄関口として市及び近隣エリア、県の観光スポットの紹介と地場産品の紹介及び販売を行い、湖西市や静岡県のPRと観光及び農業・商業をはじめとする産業の振興を図っていく。

 道の駅「潮見坂」の今後の役割・位置付けとともに湖西市の商業・観光対策について、湖西市市民経済部商工労政課総括兼商業観光係長で道の駅「潮見坂」の駅長青島一郎氏に話をきいた。

概要・経緯

道の駅が建設された潮見バイパスは、浜名バイパスとの接点を起点として、人家密集地域をさけて海岸沿い及び台地を通過し、再び国道1号に接続する延長5.9kmの道路で、浜松市と豊橋市を結ぶ地域高規格道路の一部を構成しています。

 この地域は、湖西市白須賀と言って東海道五十三次の32番目の宿場があった地域です。 この地に道の駅「潮見坂」は3月27日にオープンしました。同駅は国道1号の静岡県最西端に位置する休憩・情報発信施設で、敷地面積は約16000平方メートルです。

 敷地内には、レストラン、売店、情報コーナーなどが入った地域振興施設と来駅者がゆったりとくつろげるよう足湯などが設置されています。駐車場は大型・小型など全137台分が用意されており、開駅からの来場者状況は、おかげ様で盛況です。

 建物に関しましては、平成16年度に設計を行い、17年度に工事着手しました。 建物の外観及び内装は、宿場町をイメージさせる和風の造りになっているほか、施設の展望デッキ及び足湯からバイパス越しに太平洋を眺望できます。

宿場町をイメージ

人気の足湯

もともとこの施設が建っている場所はかなり低い場所であったため、盛土をして施設を道路と同じ高さにもっていき、施設から見える景観を大事にしました。欲を言えばもう少し高ければもっと海がきれいに見えたのではと思いますが、経費の事など諸事情もあることから、その時できる最良な方法がとられました。

 道の駅「潮見坂」は国と湖西市とで整備を進めてきました。駐車場・公衆便所が国の管轄、建物と東側にある一般道から入る駐車場が市の管轄で整備を実施しています。


メリット

売店・レストランについては民間事業者を広く一般から公募しました。結果的に地元の事業者が新たに株式会社を設立して運営を行なうことになりました。レストラン・売店の開始時間は、朝7時30分から夜9時までと早朝のドライバーから対応できるようにさせていただいています。

 湖西市白須賀地区は農業の盛んな地域ということもあり、産業振興を目的に地元の農水産物、特産品の販売を積極的に実施しています。販売に関しましては委託販売形式をとっており、生産者が自分たちで品物を持ってきて並べ、生産者自ら値段を決定します。

品数豊富な売店

朝採り野菜をはじめ、地元の新鮮な野菜が直に消費者の手に渡ります。最近農産物の直売所でも幅広く実施してきている形式です。農産物が中心ですが、地元の銘菓や特産品も積極的な販売を実施しています。現在60軒ほどの生産者が登録しておりますが、今後はもっと増えることが期待されます。

 潮見坂がオープンする1年程前、掛川市さんが道の駅「掛川」をオープンさせ、その道の駅をお手本に整備を進めてきました。掛川の良い所は生産者が電話やeメールで販売状況を確認できるところです。品物が足りなくなったらすぐに補充できるといったメリットがあるところを「潮見坂」でも取り入れさせて頂きました。生産者がビジネスチャンスを逃さないといった利点が生まれます。

 農家の皆様からも丹精込めて作ったものがお客さんから好評いただいているとの声もあがってきています。

今後の課題

話を聞く原委員長ら
聞き手は広報部会の原廣太郎委員長、中村一壽委員、浜松協会の吉田國豊氏、磯部秀之氏

やはりバイパス下り線の進入路整備・開通の早期実現ですね。潮見バイパスが無料化され交通量が格段に増えました。利用者の利便を考えると、一日も早い下り線進入路の開通を望みます。

 また、看板の充実に取り組んでいかないといけません。現在の上り線の進入路においても、入り口から施設が見えにくいことから、通り過ぎてしまうといった恐れがあります。浜松方面からの利用者には、なおさら案内を充実する必要があります。

 足湯に関しましても暖かい今の時期には最適ですが、冬になったら寒く本当に利用していただけるか不安です。囲いなども考え年中気軽に利用できるよう検討していかなければなりません。

 最後に、やはり目玉となる商品が欲しいです。湖西市の中にも多々産業はありますが、湖西市の目玉と言われても誰もが知っている「これが湖西市の目玉」といったものがありません。今後、この道の駅「潮見坂」からこういった「誰もが知っている湖西市の目玉」的なものが出てくると本当に嬉しいですね。

 道の駅で買えるものは、湖西市内にある本店でも買えます。この道の駅から市内へ足を運んでいただけると湖西市自体の発展も期待されます。ここを拠点に産業の発展が見られれば、なお嬉しいことです。


案内図
◆湖西市ホームページ http://www.city.kosai.shizuoka.jp/


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