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時評  
「韓流」ブーム 
 今、我が家は「韓流」(ハンリュウ・Korean Wave)ブーム、真っ最中であ
る。この「韓流」が我が家へ上陸したのは、意外と早い。「韓流」ブームの火
付け役と言われる韓国純愛ドラマ「冬のソナタ」が、2003年、衛星放送で放映
され、それを女房が見始めたのがきっかけです。当時、私はそんな女房を冷め
た目で見ていたが、やがて女房から娘に感染し、今では私もすっかりはまって
しまっている。
女性の五輪
 では、なぜ「韓流」なのか?
 韓国ドラマに共通していると思うのが、一昔前の日本のドラマを思わせる見
え見えのストーリー、あり得ないくらい嫌ないじめ役の登場、これでもかとヒ
ロインに襲い掛かる悲劇の数々などであるが、そんな単純明解でわかりやすい
ところが視聴者の心をギュッと掴む大きなポイントではないかと思う。また韓
国人の感情をストレートに表現できる性格も、魅力を感じる要因ではないだろ
うか。
 私はもともとテレビ好きで、日本のドラマもよく見てはいたが、そんな製作
側の思惑に恥ずかしながらすっかりはまり、韓国ドラマを見続けている。そし
て、休日にはよく韓国料理を食べに行ったり、かなりマニアックな韓国家庭料
理まで、家で作るようになり、ドラマで始まった「韓流」も、今では、韓国料
理、さらには韓国旅行へと発展しているのである。
 このブームはマスコミと大手広告会社によって仕組まれたもので、それに乗
せられ踊らされていると指摘する人も多くいるが、仮にそうだとしても、韓国
の文化に触れる機会を得ることができたことは私にとって大きなプラスになっ
た。
 竹島問題や教科書問題など歴史的背景からくる両国の大きな溝、そしてます
ます強くなっている韓国人の反日感情、これにはお互いの言い分があり、日本
人として、韓国における目に余る反日運動に憤りを感じることも多々ある。し
かし、お互いが相手に求めてばかりいるのではなく、同じ土俵から両国の関係
を見つめ、よりよいものに築いていくことが大切です。この「韓流」ブーム
が、是非、その一助になることを願っている。
 そして、我が家の「韓流」ブームも、この先、いつまで続くかはわからない
が、とりあえず、家庭円満の秘訣になっているので大事にしていきたい。
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