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急ピッチで進む花博建設会場を訪問
イベント施設建設が本格化
広報部会が研修視察
 「花・緑・水−新たな暮らしの創造−」をテーマに、浜名湖畔で開催されるしずおか国際園芸博覧会/第21回全国都市緑化フェア「浜名湖花博」の建設が急ピッチで進められています。2004年4月8日から10月11日までの187日間、世界各国の庭園や、園芸文化、そして多彩な展示やイベントが繰り広げられます。日本での開催は、1990年の大阪、2000年の淡路に次ぎ3回目となります。 
 会場となる浜名湖畔・庄内半島先端の一角に当たる園内では、造成工事などの基盤工事が完了し、すでにメーン施設であるテーマ館やきらめきタワーなどの一部施設が完成しました。そして今、国際展示ホールなどの施設整備が進んでいます。イベント関連施設のパビリオンの建設も本格化することから、開幕へ向け、槌音も一層高まることになります。
 広報部会では、6月9日、建設現場である会場や関連会場としてリニュアールしたばかりの浜松市のフラワーパークを訪問しました。市中心部から車で20分程度、浜名湖北岸で進められている花博会場では、きらめきタワーの最上部から、会場整備を一望し、来春開催に向けた建設状況を肌で感じてきました。 
 説明にあたって頂いたのは、静岡県企画部ガーデンパーク建設室の長島博雄室長、財団法人静岡国際園芸博覧会協会の三上智之建設部長のお二人です。お二人とも、花博会場整備を、これまで、現場の第一線で陣頭指揮を取ってこられた方です。
いよいよイベント施設の建設に
木内委員長の挨拶
木内委員長の挨拶
 現地に集合した木内委員長をはじめとする各委員は、完成したばかりのテーマ館で全体配置や、進捗状況、今後の予定など説明を受けました。 
 長島室長、三上部長からは、会場整備についての詳しい説明を受けました。約56ヘクタールある会場は、平成11年12月に工事に着手し、これまでにほぼ造成が完了。今年から会場のイベント施設、出展パビリオン、出展庭園の整備が進められています。さらに整備については、県と、国際博覧会協会が担当、県ガーデンパーク建設室が基盤整備、協会がイベント関連の仮設建物をメーンに整備しています。 
 会場は「花の街」「水の園」「緑の里」の3つのゾーンで構成、花とのふれあい、遊び、やすらぎ、をテーマにしています。施設関連では、中心施設となるテーマ館、国際展示ホール、園芸文化館、花の美術館、屋外ステージなどを建設。また、出展パビリオン施設として、浜松産業館や浜名湖館、花緑みらい館が出展される予定です。さらに会場には、全国からの庭園や、世界各国からの庭園が出展されます。
基盤整備が完了し、いよいよイベント施設に
 工事の現状は、これまでの会場施設の造成、道路、水道、水路、駐車場といった基盤整備がほぼ完了、メーン施設であるきらめきタワー、テーマ館もすでに完成し、現在は、園芸文化館などの恒久施設の建設にあたっているとのことです。これは、公園事業として進めている関係で、イベント終了後の跡地利用なども見込んだ整備が必要なためです。これまでに、ほぼ基盤整備が終わり、今年度からはいよいよ、博覧会協会建設部が担当するイベント関連施設の建設や、出展パビリオンの建設が急ピッチで進められます。さらに、博覧会協会建設部が現地に事務所を開設、イベント施設や出展パビリオン、庭園整備にあたります。
博覧会協会建設部開設
博覧会協会建設部開設
 まず、案内を頂いたのは、つい最近完成したばかりのテーマ館です。会場の管理棟とも成るテーマ館には、「暮らしと庭」をテーマに毎月、展示施設を更新、常に新しい展示を行っていく事になっています。巨大な板状の柱を8本から9本つないで壁を構成、地元産の天竜桧を使用し、コンクリートの基礎をボルトで繋ぎ止めています。施工するに当たっては、転倒防止のためのワイアーを使用するなど、非常に困難を極めたとのことです。外観は桧の壁が空に向って聳え立つような作りです。内部には、バリアフリー対応のスロープや、トイレなど、多様な入館者のニーズに対応した設計となっています。 
 続いて、会場全体を見渡せるという展望棟・きらめきタワーに案内してもらいました。高さ50メートルの部分に、展望デッキが設けられており、エレベーターで一気に登りますと、そこには360度のパノラマが広がっていました。
モネの庭を見学
モネの庭を見学
 タワー近くには、少し変わった橋が架かっています。温泉にある渡り廊下という雰囲気でひのきばりをした屋根と壁で構成されています。ひのきは、この地域の特産材だけに、トイレの天井などにもふんだんに採用されています。入場者に、木のぬくもりをわかってもらおう、という試みです。
 今回の見学は短時間でしたが、花博の開幕へ向け、建設業協会メンバーを中心に、地元建設会社が一致団結して、施工に当たっている姿を間近に見ることができました。大袈裟かもしれませんが、「世界のイベントー花博を成功させよう」という気持が、伝わってきました。
アクセス関係の整備も急ピッチ
 花博には、国内、海外から合わせて500万人の入場者が予想されています。日本の真ん中に位置する浜名湖というロケーションの良さが、評価されてますが、会場である浜名湖北岸へのアクセス関係の整備も急ピッチで進められています。鉄道関係では、JR東海道本線舞阪駅での橋上化、また、道路関係では東名三ヶ日インター、浜松西インターの整備が進んでおり、浜松市内と会場を結ぶ浜松環状線でのとびうお大橋や、西部放射線でのはまゆう大橋の整備が進んでいます。また、浜名湖のよさを活かそうと、遊漁船を使って新居・舞阪の拠点から会場までアクセスする水上計画も予定をされています。
高齢者対策や日射、風対策も十分
 来場者には年配の方や、身障者の方の入場も多く予定されている事から、会場整備では、静岡県が進めるユニバーサルデザインの考えを積極的に採用。園内の道路勾配を4%以下とし、段差が必要な部分については、必ずスロープをつけています。トイレについても、随所にファミリートイレを設けています。 
 会期が4月から10月までと、ロングランなため、一番、心配されているのが出展される花木関係の維持。ピーク時には、延べ500万株の花と8万株の樹木が植栽され、開場しながら植え替えや補修が必要な事から、県内の造園関係団体などに協力を要請、短期間にスピィーデイーに対応できるようにしているということです。
建設にはいたるところで、新工法新技術
!!ワンポイント紹介・その1
KCMM工法  園路広場のマンホールポンプ設置個所で底板の設置工事に当たってこのKCMM工法を採用。地下水位2.5メートル以下に設置。会場建設地が、浜名湖畔という砂層であるため、釜揚げ排水工や簡易ウェルポイント工法では、地下水位及び東西水路の塩水化を招く恐れがあったため、ケーシングを用い坑壁を保持しながら、掘削するこの工法を採用したこの結果、地盤沈下もなく、1日1個所のペースで、施工が出来、大幅な工期短縮になった。
!!ワンポイント紹介・その2
エコケーブル  会場整備が、環境への配慮を重点として進めている関係から、全ての電気工事でエコケーブルを採用した。電線・ケーブルの皮膜材料に、ポリ塩化ビニールの代わりに、耐燃性ポリエチレンを採用する事で、産業廃棄物として埋め立て処分や、焼却処分しても、環境負荷が最小に抑えられる。
!!ワンポイント紹介・その3
クールロード  地球に優しく、地球温暖化が進む中で、都市の緑化の推進、都市内道路の舗装路面の温度上昇を押さえようとの動きが出ています。会場内の舗装でも、色んな試みを行っている。排水性舗装や、土系舗装、チップ舗装が採用されているが、温暖化の決め手としてこのクールロードが施工されている。表層部分に大きい隙間をつくり、保水性グラウトを注入する。こうすることで、雨が降って隙間に雨水が溜まり、晴れてきた時、蒸発する際、表層部分を冷やしてくれる、という。それにより、60度近い路面温度を、夏季日中で15〜20度程度下げることが出来る。それにより、路面上の気温は1〜2度の低下が見込まれる。多くの人が集まる会場だが、ヒートアイランドを抑える効果が期待できる。
浜松市フラワーパークを訪問
浜松フラワーパークのバラ園
浜松フラワーパークのバラ園
 続いて、花博の関連会場として位置づけられている浜松市のフラワーパークを見学しました。かんざんじ温泉に隣接したフラワーパークは、花博開催を前に再整備が進められていましたがこの3月に完成、オープンしたばかりです。大温室は日本で初めてと言われるサッシのないガラス張りで新装され、ガーデンシアター、バリガーデン、メキシカンガーデンの三つで構成されています。室内には、季節の花が実をつけ、ヨーロッパ風の庭園が常設されています。公園内には、四季折々の花々が植えられ、きらやかに咲きほこっています。当日は、温室横のバラ園には、満開の色んなバラが咲き、あじさいの花もこれから、という状況でした。
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