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最低制限価格は品質確保からも必要

入札契約制度見直しで要望書作成

 当協会は、14年度の事業計画で「入札契約制度の見直し」などに取り組むことにし、「地方公共団体の入札契約制度に関する調査研究報告書」をまとめました。いわゆる「横須賀方式」と言われるような、過度な低価格競争を強いる入札方式が全国的に広がりを見せ、本県でも導入する市町村が出始めています。
 「このままでは、地元建設業の経営が成り立たなくなる」という危機感を持ったからです。総務委員会が中心となって、本県の現状、県土木部や市町村と地区協会ごとの意見交換会、適正取引推進機構や横須賀市建設業協会2世会などから講師を招いての研修などを行いました。
  さらに、この調査結果に基づいて、協会の意見・要望のかたちで、(1)ダンピング受注排除の観点から価格競争重視の入札制度の見直し(2)不良・不適格業者の排除の一環で、CORINSの活用、工事成績など主観事項の評価ウエートのアップ―などを盛り込んだ「要望書」も作成しました。
「要望書」の要旨

1 価格競争重視の入札制度の見直し(ダンピング受注の排除)

  1. 最低制限価格制度は、品質確保の上からもまた企業の受注の適正化からも必要。発注者は、自らが積算した予定価格については絶対の自信を持って対応していただきたい。品質確保が困難と予想される価格の入札に対しては、「失格」としての処理が可能。低入札価格調査制度の導入は、特別な場合のみに限定してほしい。
  2. 低入札価格調査制度の導入は、調査能力が伴わないと厳正な運用が期待できない。止むを得ず導入する場合は、調査対象価格の見直し、適正な運用に万全を期す仕組みを整え、提出書類等のチェックを厳正に。市町村については、極力避けてほしい。

2 不良・不適格業者の排除

  1. CORINSへの登録を積極的に指導するとともに、発注に当たってはこれを利用し、監理技術者・主任技術者の専任制のチェックを厳正に。特に市町村での登録・活用に積極的な指導を。
  2. 入札参加業者の評価は経審の客観事項重視だけでなく、工事成績な主観事項ウエートを上げ、より厳正な企業評価、技術力評価を求めたい。なお、主観事項に係る審査項目は、本県の場合、県・市町村とも工事成績の評価項目となっている。しかし公共工事が激減し、公正性、透明性、競争性の確保が求められ、入札契約制度がそれに対応していくためには、よりキメの細かな運営が求められている。地勢、災害、社会等地域に精通した社会特性、安全対策(災害協定締結団体への加入)への貢献、障害者・建災防への加入に係る労働福祉への対応等への評価の考慮を。真面目に汗を流し、経営している者が正当に評価されることが、品質確保、不良・不適格業者の排除につながる。
  3. 入札参加資格条件や指名競争選定基準については、品質確保や不良・不適格業者の排除をより一層徹底するためには、企業評価点数やランクに加えて、技術力の評価、工事実績、地域社会に精通した社会特性、公益団体への加入、労働福祉への対応等をより具体的なかたちで選定基準に

3 その他の事項

  1. 公共工事に係る入札制度については、時代の変遷とともに制度内容も変化し、最近の傾向として、公平性、透明性、競争力の確保が強く打ち出されている。業界としても、そうあるべきだと認識している。しかし、最近の一部地方公共団体の改正をみると、一方的に、しかも透明性、競争力の確保を行き過ぎた、はき違えたのではないかと思う内容の改正が見受けられ、企業経営に大きな影響が出ている。改正と業行政との整合性の確保や真面目な企業が正当に評価され、品質確保が十分図られるためにも、関係者間の意見交換は有意義なことと思われので、今後とも積極的な対応を
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◎会議と催し
7/12
市町村意見交換会 (島田協会)
(袋井協会)
17
市町村意見交換会 (浜松協会)
(天竜協会)
18 第3回土木・建築委員会
19 市町村意見交換会(下田協会)
22 第2回労務委員会
23 第2回IT部会・ワーキンググループ
合同会議
24 第5回常任理事会
25 第4回事務局長会議
30 市町村意見交換会(富士協会)
31 国土交通省中部地方整備局
意見交換会
8/1
市町村意見交換会 (沼津協会)
(三島協会)
5 土木・建築委員会入札・契約
制度、適正化部会
6 土木・建築委員会労務・賃金部会
6〜7 東海4県専務理事会議
8 市町村意見交換会(清水・
静岡協会)
20 第4回総務委員会
22 適正取引講習会(西部地区)
26 第4回広報部会
27 土木・建築委員会入札・契約
制度、適正化部会
第1回企画・青年委員会
28 第3回IT部会・ワーキンググループ
合同会議
29 第6回常任理事会
30 第5回事務局長会議
9/3
〜5
全国建設業協会代表工事
見学会(青森県)
4 助成金説明会
6 広報部会
同 静岡県環境森林部環境
総室長との座談会
9 東海4県会長・専務会議
(名古屋市)
土木・建築委員会適正部会
11〜12 経理事務士4級特別研修
12 建設産業構造改善のつどい
13 土木・建築委員会労務・賃金部会
18 静岡県入札契約制度意見
交換会
自由民主党との意見交換会
20 県市長会・町村会との意見
交換会
20〜23 静岡県住宅展
24 正副会長会議
第7回常任理事会
25〜26 情報・IT対策委員会三重県
視察研修会
経理事務士4級特別研修
26 第6回事務局長会議
30 土木・建築委員会

◎住所変更
・(有)堀池土木(清水協会)
 新 清水市小河内2903
    電話0543−93−3850
 旧 清水市小河内2873

◎代表者変更
・渡辺建設(株)(三島協会)
 新 渡辺  実
 旧 渡辺  勉
・(株)オサコー建設(沼津協会)
 新 長田 吉弘
 旧 大塚 由廣
・大藤建設(株)(沼津協会)
 新 町田 直繁
 旧 藤崎 とき子
・池田建設(株)(清水協会)
 新 池田 武志
 旧 池田 忠次
・花菱建設(株)(静岡協会)
 新 北澤 邦彦
 旧 宮城島 光二
・名工建設(株)静岡支店
  (静岡協会)
 新 原  茂保
 旧 梶山 泰弘

・(株)杉村工務店(島田協会)
 新 杉村 明久
 旧 杉村 功二
・大河原建設(株)(島田協会)
 新 朝倉 純夫
 旧 埋田 保夫
・(株)新組(袋井協会)
 新 鈴木 文雄
 旧 鈴木 文太郎
・秋山土建(株)(天竜協会)
 新 鈴木 祐秀
 旧 秋山  勉

◎代表者及び住所変更
・日本道路(株)静岡営業所
 新 石井 敏行
 旧 秋山 正直
 新住所 静岡市新伝馬2丁目
       17−10
     電話054−253−3450
     FAX054−253−3459
 旧住所 静岡市沓谷5丁目8−12

◎退会  
・栗林建設(株)(沼津協会)
 代表者 栗林 義人
・(株)木村建設(沼津協会)
 代表者 勝俣 清作
・鳶鉄大川建設(株)(清水協会)
 代表者 大川 哲司
・(株)中村組(清水協会)
 代表者 久保田 
・(株)才川工業(清水協会)
 代表者 才川 一夫
・山芳建設(株)(清水協会)
 代表者 山梨 與志雄
・大日本土木(株)静岡営業所
  (静岡協会)
 代表者 渡辺  誠
・山崎建設(株)(島田協会)
 代表者 山崎  巖
・大栄建設(株)(島田協会)
 代表者 原   勝
・細田組(浜松協会)
 代表者 細田 厚一
・尾関建設(株)(浜松協会)
 代表者 尾関 保夫
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 編集後記  広報部会委員
 最近、山小屋のトイレがきれいになるとともに、使ったトイレットペーパーを便器に落とさずに、分別する小屋が多くなった。はじめは「なんだこれは」と思ったが、山の環境への配慮だと聞かされて、というよりも、ある山小屋の主人から諭されて納得した。山では持っていったものや使ったものを持ち返るのはマナー、常識としてあたりまえのことだ。自分の使ったトイレットペーパーだって、ほんとうはそうしなければいけないのだろう。山歩きは、人間が自然とともにあることを十分に感じさせてくれるし、またこころゆくまで楽しませてもくれる。そんなすばらしいところを荒らしては山にもうしわけがない。わたしたちがくらしている都市やまちにだっておなじことが言える。人間が使ったものは人間が責任を持って処理する、自然まかせでは自然や環境、美しさや景観、住みよさや快適さは保たれない。 (松井)
担当副会長 秋山 錠介 ((株)アキヤマ 天竜協会)
委 員 長 木内 藤男 (木内建設(株) 静岡協会)
副委員長 小野  徹 (小野建設(株) 三島協会)
委   員 江幡 文雄 (河津建設(株) 下田協会)
委   員 勝間田良秋 (勝良建設(株) 沼津協会)
委   員 遠藤 典生 ((株)藤島組 富士協会)
委   員 市川 貴通 ((株)共立市川土木 清水協会)
委   員 紅林 孝宜 (紅林建設(株) 静岡協会)
委   員 原 廣太郎 ((株)原小組 島田協会)
委   員 鈴木 和男 ((株)鈴恭組 袋井協会)
委   員 川井 啓介 (川井建設(株) 浜松協会)
委   員 夏目  悟 ((株)夏目工務店 天竜協会)
特別委員 松井 勝利 ((株)建通新聞社)

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